行きたい所に行ける幸せ

 現在、大和市では南部と北部地域の2ルートで平成14年から、コミュニティバスが運行されていましたが、新たに平成26年10月30日から中央林間西側地域と相模大塚地域も運行開始されました。残りの深見、桜丘地域の2ルートも来年から運行開始の予定です。
運行間隔は北部、南部ルートが50分おきで運賃が100円、午前8時台から午後5時台までの運行です。新たな2ルートは30分おきで運賃150円、午前7時台から午後6時台までの運行です。
 また高齢者お出かけ支援事業として、地域医療法人への送迎サービスも行っています。このようなコミュニティバスを導入していることは、特に高齢者の地域住民にとっては、画期的であり、非常に歓迎すべき事業です。
しかしながら、さらにこのサービス事業の付加価値を上げて、利用者の利便性を向上させるためにデマンドシステムを導入することを提案します。
一般的に、路線バスやコミュニティバスは定時運行のため、日中には乗客が少なく「空気を運んでいる」ケースも見受けられます。
デマンドバス・デマンドタクシーの長所は、以下に挙げられます。

  • 原則として予約制をとっていることから、乗客がない場合には運行を休止することができ、運行に関わるコストを低減できる可能性がある。
  • 停留所の場所にこだわらずに利用者を自宅まで迎えに行くドアツードアで対応できる場合もあり、停留所まで歩く手間が省けるなど利用者の利便性を高めることができる。
  • バス停やコースの設定によっては、「私の家の前にもバス停を」といった要望が出てくるが、コミュニティバスでは限界がある。しかしデマンドバスであれば対応可能。

 反対にデメリットとしては、迂回が多くなるため運行時間が読めないことや、予約システム、オペレーター等の経費がかかることなどが挙げられます。
しかしながら、少額の初期投資で運行を始めることに成功している例もあり、今後は大和市でも検討すべきであると考えます。私はデマンドバスシステムについても事業性も含めて検討しその実現に貢献します。

なお、参考までにウィキペディアに掲載されているデマンドバスの類型を引用しておきます。

  • 回型バス:路線バスの運行形態の一種であり、広義ではオンデマンドバスと称する場合もある。条件に応じて基本路線の外の迂回路線を経由する。これはバスの運行を管理する者に対し、利用者が通信手段(電話、ファックス、専用端末、インターネットなど)により利用者要求の手続きを行うと、バスに情報が伝えられ希望する停留所まで迂回する。利用者要求が無い場合には迂回路線を経由せずに運行する。
  • エリア型バス:路線バスの形態とは異なり、狭義のオンデマンドバスである。電話等による(複数の)利用者の希望乗降点(バス停名若しくは拠点施設)及び乗降車時刻の要求に応じて、希望乗車点へ迎えに行く形の経路で運行する形態のバスである。通常は複数の利用者を乗せるので、乗合型の利用形態となり、どの利用者にも著しい不便を与えることのない経路を選定して運行する。この運行形態を、フルデマンド方式と称する場合がある。
  • 制約つきエリア型バス:路線バスの形態とは異なり、狭義のオンデマンドバスである。電話等による(複数の)利用者の希望乗降点(バス停名若しくは拠点施設)及び乗降車時刻の要求に応じるが、ルートや時刻に制約があり、例えば1時間に1便、上り下りの方向性が決まっているなど、希望乗車点へ迎えに行く際に一定の前提条件がつく経路で運行する形態のバスである。利用者の需要が集約され、より多くの利用者が乗り合いやすくなる特性がある。 この運行形態を、セミデマンド方式と称する場合がある。